Nicaです。
私は初めての妊娠で稽留流産を経験しました。
この体験談が、同じように辛い思いをしている方の少しでも参考になれば嬉しいです。
稽留流産と診断されるまで
初めて病院に行ったのは妊娠5週目のとき。
先生に「赤ちゃんは米粒くらいの大きさだよ」と言われた。
エコーの画面で小さな心臓がピコピコ動いているのを見て、本当に感動したのを今でも覚えています。
その後、次の検診までの2週間は何事もなく過ごして、
ワクワクしながら病院へ行きました。
でも、先生の口から出た言葉は
「赤ちゃんの心臓が動いていない」というものでした。
成長も途中で止まっていたようで、大きさも平均より小さいとのこと。
「流産」と聞いて真っ先に思い浮かんだのは出血でした。
だから、“稽留流産”という言葉を聞いたのはそのときが初めてでした。
病院によっては、もう1週間様子をみる場合もあるそうですが、
私の通っていた病院ではその場で
「自然に出るのを待つか、手術で赤ちゃんを摘出するか」
という選択をすることになりました。
その瞬間は頭が真っ白で、すぐに「手術します」とは言えず、
自然に出てくるのを待つことを選びました。
つわりがあっても流産の場合がある
ネットでいろんな体験談を読みあさったけど、稽留流産は「自覚症状がない」とよく書かれています。
私もまったく症状がなく、むしろつわりはどんどん酷くなっていました。
だから、「赤ちゃんはまだ生きてるんじゃないか」と思って、
「稽留流産 誤診」「稽留流産 生きていた」などを検索しまくりました。
とにかく、診断が間違いであってほしかった。
稽留流産後の自然排出
先生から「2週間くらいで出てくることが多いよ」と言われて、
自然に出てくるのを待つことにしました。
でも、その2週間は本当に辛かった。
精神的にも、体力的にも限界で。
結局、2週間経っても出血はなく、
つわりだけがどんどん酷くなっていったので、手術をすることにしました。
赤ちゃんがもう生きていないとわかっていながら、つわりに耐え続けるのは本当にしんどかった。
手術前の再確認
手術の1週間前には、血液検査と心電図の検査をしました。
そして、もう一度エコーで赤ちゃんの心臓を確認しました。
「もしかしたら、まだ動いてるかもしれない」
そんな小さな希望をどこかで持っていたけれど、やっぱり心臓は動いていませんでした。
でも、不思議とその時は悲しみよりも、
「ちゃんと確認できた」という安心感のほうが大きかった。
ようやく現実を受け止めることができた気がしました。
私の場合は初期の流産だったから、
赤ちゃんはまだ人の形ではなかったし、胎動も感じていなかった。
でも、一度妊娠して、心臓の鼓動を見て喜んだあとだったから、
その分、喪失感はすごく大きかった。
手術についての体験は、こちらに続きます⇣
最後までありがとうございました。
